患者様の声


数年続くブロンコレア(気管支漏)・呑気症、母指の腱鞘炎、不安神経症、頚肩のこり、食いしばりによる顎の痛み、頭痛など (杉並区在住 40代 女性)

「治療後には緊張が緩み、涙が溢れ出ました」
5年程前、風邪を引いたのをきっかけに、1日中大量の痰が出るようになりました。
Boxティッシュを1日に1箱使っても足りない程の量です。
呼吸器の専門医を受診し、そこで、ブロンコレア(気管支漏)という病態と診断されました。
完治するには3ヵ月入院して、慎重な管理のもと、全身へのステロイド大量投与しかないが、効かない場合もあるとのことでした。
治療が遅れると難治化すると言われ、焦りと大量ステロイドへの恐怖で日に日に体調が崩れていきました。
大量の痰、鼻水が鼻から出ずに喉に降りる後鼻漏、喉の詰まり感、喉の違和感や緊張から空気を呑み込む呑気症などなど。
あらゆる診療科を渡り歩き、体に負担のかかる検査を受け、
その結果、器質的な異常は見つからず…
薬を出され、高額な検査代を支払う…そんなことの繰り返しでした。
それでも、当時の私は不安で不安で、あらゆる検査を受けずにはいられませんでした。
改善することもなく、そのうちに心も疲れ果て、心療内科を受診しました。
しかし、薬を飲んで抑え込むだけの対症療法に疑問を持ち、必死の思いで断薬しました。
その頃から、全人的で、モノ的ではなくコト的に捉える東洋医学に興味を持ち、漢方薬や鍼灸治療を受けるようになりました。
5人程の先生に診ていただきましたが、残念ながら改善する兆しがなく、東洋医学でもダメか…と半ば諦めていた頃に、ついに、希望を持てる先生に出会いました。
恩師から森岡先生を紹介していただき、1年半程前に受診しました。
初診時の、初めての鍼が刺さっている間に起こった変化を、今も鮮明に覚えています。
まず、喉が緩んでいくのを感じ、次に、それに抵抗するような感覚がありました。
その後、全身がベッドに沈み込んで行くように感じ、
治療の終わりには、張り詰めた状態から一気に緩んだせいか、涙が溢れ出ました。
こんなに実感できる変化が起きた治療は初めてで、
もしかしたら、治るかも…最後に森岡先生に賭けてみようと思い、治療をお願いすることにしました。
急性の症状である腱鞘炎などは、1回の治療ですっかり痛みはなくなりましたが、
昨日今日始まったわけではない不調は、
めきめきと右肩上がりに良くなるというわけにはいかず、良くなったり悪くなったりを繰り返し、何度も不安感でいっぱいになりました。
発症から時間が経つにつれ、何でもかんでも不安に感じるようになり、この不安感が更に治りにくくさせている自覚もありました。
そんな中、森岡先生の「治したい、治ってほしい」という真っ直ぐな思いに励まされ、
毎回丁寧に体の状態を説明していただき、
どうして今この症状が出ているのか、自分の体に何が起こっているのか、
少しずつ分かってくると、やみくもに不安になることが徐々に減ってきました。
これは私にとっては大きなことです。
これまで他の医師から、異常なしの一言で片付けられたり、出来ることはないと告げられ、途方に暮れていた私が、
森岡先生に東洋医学的に診立てていただき、
根気よく治療を重ね、病態説明を受けることで不安感も減り、
今では痰も後鼻漏もほとんど気にならない量になりました。
森岡先生には本当に感謝しています。
と同時にもっと早く出会いたかったと強く思います。
もし、断薬時の離脱症状に耐えていた頃に、森岡先生の鍼の助けがあったらどんなに心強かっただろうと思います。
なので、今現在苦しまれている方には、
森岡先生の鍼に1日も早く出会って欲しいと思います。
私もそうでしたが、
ぱぁーっと霧が晴れるように改善するというわけにはいかないかもしれません。
それでも、どうか諦めずに森岡先生と自身の治る力を信じて鍼灸治療を受け続けて欲しいと思います。
私はこれからも引き続き鍼で心身のバランスを整えていただきながら、森岡先生から自分の体との向き合い方を学びたいと思っています。
先生、今後ともよろしくお願いします!
【寧心堂】から
体調不良による辛い日々、不安な心情がヒシヒシと伝わる文章を書いてくださいました。
ありがとうございます<(_ _)>
初診時の治療後に涙されていたのは記憶に新しいところです。
東洋医学では心と身体は不即不離にあると考えます。
この方は身体の不調に加え、そこからくる不安により心もだいぶ疲れていました。
鍼灸治療は身体を整えることで、結果的に心も落ち着かせることができる医療です。
例えるなら、身体は心が住んでいる「家」のようなものです。
家がガタガタであれば中に住んでいる人(=心)は落ち着かないのは言うまでもありません。
ですから、「身体の不調が取り除かれていくにつれ、強い不安に襲われなくなっていった」というのが非常に重要ではないでしょうか。
不安になることでさらに体調は崩れ、更に不安になる・・・。
という負のスパイラルを鍼灸治療でうまく断ち切れた症例でした。
【心肝気鬱>腎虚、湿痰】と分析し、精神を安定させ、のぼせを取り除き、水分代謝を良くする治療を始め、1年半かかりましたが、粘り強く治療を続けたことにより緩解していきました。
この方も通院するのが大変だったと思いますが、とても根気強く、鍼灸の力を信じて通ってくれましたので、少しずつ症状が良くなっていかれる姿を拝見していて私もとても喜ばしかったです。
今後も治療を続けていく中で、心と身体にうまく向き合っていけるようにサポートさせて頂きます(^^)