患者様の声


腰椎骨折による痛み(千葉県船橋市在住 60代 男性)

「腰椎骨折で残留する痛みを鍼で乗り越える」
2013年10月6日、旅先で第3腰椎骨折の憂き目にあいました。
強烈な痛みに耐えて自宅に戻り翌日、整形外科で撮影した写真です。
これはショックでした。第3腰椎が砕け散っています(下記写真赤線部)
主治医が言うには 「場所が場所だけに手術は安易にしない方がいい。コルセット着用で骨が固定するのを待て。重たいものを持つな。3ケ月もすれば痛みも取れる」
幸いにも脊髄は損傷を受けてないので 痛みはあるものの歩行は可能でした。
そして、何度も断層写真を撮りながら コルセットが取れるのに半年かかりました。
痛みは軽減してきたものの、ずっと継続していました。
それまでは気付かなかったのですが 浴槽に背を押し付けると 一か所背骨がコツンと当たります。
あらためて指先で触るとでっぱりが明瞭に感じられる。
これは気持ちが悪い。
砕けた骨が移動してでっぱってきたのかなと。
そのうち崩れ落ちるのかな。
そうなったら車椅子の生活かな?
こんな不安を抱いているとき、ひょんなことから、2014年5月31日、森岡先生の診察を受けました。
仰臥して足の小指の先に鍼を一本打っていただきました。
そのまま20分静かにしていると摩訶不思議、背中の骨のでっぱりが引っ込みました。
こんなことってあるのだろうか。
でも、この否定し難い事実を自分の体が認識しているではないか。
これをきっかけに、継続している痛みを取り去りたい一念で鍼治療通院開始。
週一回のペースで10回の通院でほとんど気にしないレベルの痛みになりました。
今では、ジョギングクラブに復帰し5~6キロを走れるようになりました。
骨折前は毎週クラブ仲間と10キロは走っていました。
その日が来るのも遠くないと思えるまでになりました。
【寧心堂】から
レントゲン画像付きの患者様の声ありがとうございます<(_ _)>
この方は文章からも解るように非常に頭脳明晰なお方です。
また理数系に非常にお強く、実は経過と痛みの変遷が一目でわかる「痛みグラフ」なるものをエクセルで作成して頂き、患者様の声と共に送っていただいたのですが、私のPCに対する知識不足でどの様に転載させていいかわからず載せることがておりません。
(Mさん、すみません(T_T))
そして、そういった数値や図式で理解しがたい現象が鍼灸治療で起こりえた驚きを素直に表現してくださっております。
また、数値・図式では表せない世界があることを実体験として瞬時にご理解され、鍼灸に希望と期待を見出され、すぐさま実行に移す当たりがその頭脳明晰さをより伺わせ、物事に柔軟に対応する力があったからこそ治癒につながったんだなと思いますね。
この方は尻もちによって腰椎圧迫・粉砕骨折を引き起こされました。
正直このレントゲン画像を拝見した時はギョッとしましたね。
粉砕した骨が神経を圧迫すると神経症状が出て、生活に大いなる障害をもたらすことがありますが、それがないことが不幸中の幸いでした。
【※標:気滞血瘀、督脈・帯脈経気不利 本:腎陰虚≧肝鬱気滞】と分析し、骨を栄養し回復を早めるよう気血の生産・循環を促し、滞った内出血を取り除くように治療したところ、1診で変形突出した腰椎に変化が現れ、10診でほぼ完治となりました。
※
本→病気・不調の本質的原因
標→本質的原因から発生した現象や症状
マラソンが大好きなお方で、100キロマラソン湯にも参加されるほどの実力者であり、生きがいとされていらっしゃる方でしたので、再び競技復帰できることとなり非常に喜んでおられ、私も自分のことのように嬉しく思いました。
このような骨折を含む重度の外傷や、その後の後遺症にも鍼灸治療は的確に効果を発揮してくれます。
外傷や怪我の多いスポーツ選手やスポーツ実践者の方、いつでもご相談お待ちしております(^^)